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100マス作文:校長賞「夏とはちがう」

6年生の作文。I.Rさんです。タイトルは「夏とはちがう」。

「 夏とはちがう

私は,冬が嫌いだ。だって登校中ずっと寒い思いをしなければならない。暑いのギリギリ大丈夫なんだけど寒いのはてんでだめだから。でも一つだけ冬でもいいと思うものがある。それは,景色だ。私が気に入っているのは朝日がのぼって空をちょっと赤くする,その空の下にある,しもがあって少し白い畑。そして寒い朝から働く畑の人。この夏とはちがう景色がすきだ。 」

<校長コメント>

寒いのがダメ,暑いのが苦手,と人によってさまざまです。「冬が嫌い」とまず明確にしています。その上で,登校中の寒さをあげています。「てんでだめ」というぐらいすごく嫌いなことが伝わります。

その上で,冬の景色がいいといいます。担任のコメントにもありますが,ほんとうに描写が見事です。

なによりも,色が鮮明です。「朝日がのぼって空をちょっと赤くする,その空の下にある,しもがあって少し白い畑。」 まるで,清少納言の『枕草子』に出てくるような描写で,「いとをかし」と続くようです。

そういう風景を見て,「好き」と言える感性が光っています。この感性を大事にしてください。きっと,もっともっといろいろな風景が「お気に入り」になるはずです。

ちなみに,僕はすべての季節がOKです。春の芽吹き,夏の山や川,秋の落葉,冬の雪原‥‥。そんな中で,自然を体いっぱい,心いっぱいに感じるのが大好きです。はい。(‘◇’)ゞ