6年生,S.Dさんの100マス作文です。「学校」というタイトルで,日ごろの思いを書いています。
「 『学校』
学校は,すごく楽しい。ぼくは,学校が大好きだ。学校にいると,みんなの前に立って発表してドキドキしたり,みんなと遊んでいて楽しかったり,たくさんおもしろいことがある。
それに,授業で,問題をだされて,なやんでなやんで,やっと問題が解けたときの,達成感がすごくいい。さすがぼくたちの学校。 」
<校長コメント>
学校が「楽しい」と言い,「大好き」というS.Dさん。その「楽しさ」につながる「おもしろいこと」に,「みんなの前に立って発表してドキドキしたり」ということが入っています。これは,とてもすごいところに気づいています。普通で考えると,みんなの前に立って発表する「ドキドキ」は,むしろ「いやだなあ」と思う人が多い所なのですが,それをはっきりと「おもしろいこと」に入れています。緊張する場面を自分にとってのプラスにしています。そこがすばらしいところです。
さらに,授業で問題に取り組んで,「なやんでなやんで,やっと問題が解けたとき」について,「達成感がすごくいい」と言います。学校というのはそういう「なやんでなやんで」が大事なところです。例えば,算数の問題の悩みは,いろいろな角度から考えて,ついに「解けた!」というストレートな達成感につながります。しかし,国語や社会などでは一気に「解けた!」とはなりません。答えにつながる資料を自分で探し出し,それらの資料を分析して,そこから自分なりの考察をしなければならない,ということもあります。そんな「なやんでなやんで」もあります。そんな授業が「すごくいい」と言うのです。これもすばらしいことです。
学校というのは,S.Dさんが「おもしろい」とか,「すごくいい」とかいうように,「みんなの前で発表」するドキドキ体験や「なやんでなやんで」の達成感を味わうことが大事なところです。普通は避けてしまおうと思いがちな,そんなところにこそ学校の本当の「おもしろさ」「すごさ」があるのですね。それに気づいているS.Dさんがすばらしいのです。大拍手です。
小学校生活もあと半年を切りました。最高学年として,また児童会のリーダーとして,まだ活躍する場面も多いでしょう。その期間を存分に楽しんでほしいと思います。