5年生のK.Rさんの100マス作文です。タイトルは「梅とすずめ」。何だか春を予感させるタイトルですね。
「『梅とすずめ』
私の家のうら庭には,紅梅がある。おばあちゃんが育てている木だ。少し小さいけど,いっぱいに枝をひろげて,たくさんの花を,さかせている。
いつも,うら庭の紅梅の木にすずめがとまっている。私が歩いて木に行くと,いつも,枝をゆらして「パタパタッ。」と,とび去った後だ。私は,梅の木にいるすずめが見たい。 」
<校長コメント>
うら庭と紅梅,おばあちゃんとすずめ…それらが作りだすKRさんの作文の世界に,何だか清少納言の『枕草子』のような世界を感じます。しかも,Rさんはすずめが梅の木にいることを知っているのに,どうしても見ることができない。「梅の木にいるすずめが見たい。」という強い気持ちがあるのに,それが実現できないというもどかしさ,くやしさが作文からしっかりとつたわってきます。
今の時期,梅が満開になっています。確かに梅の木にはすずめやメジロなどの野鳥がやってきます。メジロは目の周りが白いので「目白」です。見分けがつきやすいので観察してください。なぜ,梅の木にやってくるのかと言えば,この時期には他にあまり花を咲かせる木がないからですね。メジロは,梅の花のミツを吸いにやってくるのです。しかも,何羽もいっしょにやってくることが多いので,見ごたえもあります。花の中にくちばしをちょちょっと付けてすばやくミツを吸い,枝を移ります。かわいい姿です。(^o^)丿