全校朝会は,2年生担任のG先生の話でした。新年にふさわしい話題です。
初夢で見ると縁起がいいと言われている「1富士,2たか,3なすび」。子供たちの中には,「富士山!」「たか!」「なす!」と答える子もいました。こういう知識も大事ですね。
さて,なぜ「1富士,2たか,3なすび」なのか。G先生は,いくつか代表的な理由を教えてくれました。
1 富士 ・・・これは,「無事(ぶじ)」がかかっています。無事に過ごせる年でありますように,っていうことです。
2 たか ・・・これは「高い」がかかっています。志を高く持って,新年から進もうということでしょう。
3 なすび ・・これは「成す(なす)」がかかっています。「成功」に向かうという姿勢ですね。
という理由です。
G先生は,子どもたちに「1年を健康で,目標をしっかりともち,それが達成できるように,がんばって」と,エールを送りました。(‘◇’)ゞ
日本には「1富士,2たか,3なすび」のいわれのように,昔から「言葉」をかけて縁起をかつぐような風習がたくさんあります。
お正月,新年というところに目を向けるだけでも,たくさんあるものです。
たとえば,子供たちが喜んだ「お年玉」。これだって,由来からすると,「年魂(としだま)から来ています。歳(とし)神様の魂を授かり、新鮮な力を身につけられるように、と丸い餅を分け与えた風習が今に伝えられているものです。本来は丸い餅だったものが,いつの間にか「現金」になってしまったのですね。(+_+)
おせち料理にもいろいろな意味が込められています。昆布巻きは「よろこんぶ」,黒豆は「まめに暮らす」,「さきの見通しがいい」というレンコン,「腰が曲がるまで長生き」をめざすエビ,「黄金の塊」に見立てたきんとん,・・というように言葉や食材の特性を,おせち料理のひとつひとつに込めているのです。そういう観点から見ると,ほんとうにおもしろいものですね。