タイトル「冬の音楽隊」というのが魅力的ですね。6年生のI.Nさんの作品です。紹介しましょう。
「 『冬の音楽隊』
冬になると,霜柱や氷があちこちに見られる。そして,なによりもおもしろいのがその霜柱や氷をふむことなのだ。「バリッ。シャリッ。」とてもいい音で思わず冬の音楽隊と名づけた。この,冬の音楽隊はどこにでもいるが音がちがったりする。そこがおもしろいのだ。自然はとてもすごいと思った。 」
<校長コメント>
確かに,霜柱とか,水たまりの氷とかを見つけると,どうしても踏みつけて壊したくなります。子どもならばなおさらです。足で思い切り踏みつけると,まさに「バリッ!」「シャリッ!」という気持ちのいい音も聞こえます。その音が気持ちよくて,どんどん破壊して歩くのです。友達といっしょにやれば,それこそ音楽隊そのものですね。(‘◇’)ゞ 微妙な音の違いが,音楽隊の演奏を盛り上げてくれます。
短い文をつなげて,メリハリのある作文になっています。日常の冬の出来事に目を付けて,楽しい作文に仕上がりました。
「自然はとてもすごい」と結んでいますが,まったくその通りです。自然が作りだす「音」は,人間が作った楽器などとは全く違う魅力的なものが多いですね。霜柱を破壊する音,氷を割る音,冬の荒々しい海が鳴る音,北風が木立を切る音‥‥などなど,耳を澄ますと,たくさんの自然の音に囲まれていることに気づきます。自分で「音」を作りだす(踏むとか)のもいいですが,じっとしてみると自然の音に気付くということもあります。
季節季節の「音」をぜひとも楽しみたいですね。(*^^)v