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100マス作文:校長賞「たまにくる犬」

5年生のM.Mさんの100マス作文です。「校長先生賞」の作品を紹介します。(*^^)v

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「 『たまにくる犬』

 たまに,軽トラックでじいさんが,犬を三びき連れてくる。

 私は,そのたんびに,その犬のフンそうじをしなきゃならない。

 理由は,その犬が,道路に毎回といっていいほどフンをしていって,じいさんがそれを片付けないで,しらんぷりだしにげてすぐ帰ってしまうから。だからいつも最悪だ。

<五七五> じいさんは いつもそうじを しないまま   」

<校長コメント>

M.Mさんはエメラルドビーチのそばに住んでいます。ビーチはMさんにとっては自分の家の庭とおなじ。「道」もMさん家族の生活道路ですし,何よりもエメラルドビーチを訪れるサーファーや釣り人たちが使うところです。Mさんは,そんなビーチのゴミを拾って,訪れる人々が気持ちよくサーフィンや釣りができるようにしているのです。とても感心な小学生なのです。

でも,この「じいさん」はMさんがゴミを拾っていることも知らないかもしれないし,ましてや自分の三びきの犬がしたフンの始末をしていることなど知らないのでしょう。きっと,Mさんはじいさんの軽トラックが来ると,「あ,じいさんが来たな」とわかり,やれやれと思うにちがいありません。「そのたんびに,その犬のフンそうじをしなきゃならない。」という表現にその気持ちが表れています。

さらに,じいさんの行動をよく見ていて,「しらんぷりだしにげて帰ってしまう」と書いています。怒りさえ感じています。最後には「いつも最悪だ。」と結んでいます。それは,たしかに最悪でしょう。人の犬のフンの始末をしなくてはならないのは,実に腹立たしいことだからです。

作文を読み終えると,「最悪~!」とぷんぷん怒りながら,じいさんの軽トラが去ったあとに犬のフンそうじをしているMさんの姿が想像できます。そのMさんの行動って,なかなかできるものではありません。とても感心します。毎日,ビーチを眺めながら,心から「きれいなビーチを残したい」という気持ちがなければできないことです。

五七五もいいですね。じいさんへの「怒り」が静かに表現されています。((+_+))

それにしても,犬のフンの後始末をしない人ってけっこういます。家の目の前にされる方の身にもなってほしいですよね。自分は軽トラックで来て,そのまま「にげてすぐ帰ってしまう」のですから,モラルもマナーも最低と言っていいでしょう。情けない大人=ひどいじいさんです。その「ひどいじいさん」と,フンそうじをする小学生のMさんの対比が,この100マス作文を輝かせているのですね。(^o^)丿

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