以前にも校長賞に輝いたことがある4年生のK.Rさんの「光」という作品です。作文というよりも,「詩」といった方がいいかもしれません。紹介します。
「 光
光は昔を照らす。光は今を照らす。光は未来を照らす。光のない場所はない。光のない時間はない。光のない時代はない。
どんな時,どんな場所,どんな時代でも,光は私たちのすぐそばにある。
昼の光は太陽。夜の光は月や星。心の光は希望の気持ち。
きっとどんな所にも光は,あふれている。 」
<校長コメント>
4年生のK.Rさんは,「詩人」ですね。僕は,Rさんがもっている詩の感性のすごさに感心しています。とても小学生とは思えない感覚で言葉を広げています。
いきなり「光は昔を照らす」と始まります。ここでもう,ハッとします。その通りなのですが,そういうことを言葉にできる小学生は見たことがありません。そして「今」を照らすし,「未来」も照らすんです。光はずっと,私たちの過去から未来を見ているのですね。
しかも,「光のない場所はない。」と続き,「時間」「時代」をとらえています。ものすごい広がりです。さらに,そこに重なって,
「どんな時,どんな場所,どんな時代でも,光は私たちのすぐそばにある。」
と結びます。光とともに人類の進化はありましたし,人のすべてが光によって生み出されたと言ってもいいかもしれません。そんな,スケールの大きさも感じることができます。担任の先生がコメントしている通りです。
昼は太陽。夜は月や星。・・と言っておいてから,「心の光は希望の気持ち。」とするっと表現しています。なんと素敵なのでしょう。
そして,最後に,
「きっとどんな所にも光は,あふれいてる。」
というラスト! 読んだ者に夢と勇気を与えてくれます。そうです! 「心の光」は僕らの身近の「どんな所」にだって,「あふれている」のです。その光を見ようとしないで自分の置かれた状況を嘆いたり,光に気づかないで見捨てられていると感じたりしている。大事なことは,「きっと」「あふれている」光を,自分で見つけ,感じることなのですね。 (*^^)v
Leave a Reply