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100マス作文:校長先生賞「しもばしら」

100マス作文です。4年生のT.Kさんの作品,「しもばしら」を紹介しましょう。

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「 しもばしら

「いってきまーす。」いつもそう言っている。でもこれからが楽しみ。庭にしもばしらがたっているから,それをサクサクふんでから道路に出る。しもばしらがどうなっているのかが気になった。一つとってみた。そしたら,氷がはっていて,とってもきれい。何本も氷がはっていて,氷のろうやみたいに見えた。とってもきれいだけど,やっぱりふまずにはいられない。     」

<校長コメント>

家から道路に出るまでの庭に,この季節になると「しもばしら」が立つんですね。それを「サクサク」と踏みつける感覚って,たしかに気持ちがいいものです。しもばしらには何の罪もないのに,なんだか「エイエイ!」とやっつける感じです。

よく見ると,しもばしらが「氷のろうやみたい」という表現も面白いですね。その感じもよくわかります。誰か,小さな妖精が閉じ込められているみたい。

「やっぱりふまずにはいられない。」という結び。きっぱりと言い切っている感じがいいですね。どんどん踏んでいる姿が見えるようです。

寒さが続くと,日陰では一日中「しもばしら」が解けないで,次の朝には「二段重ね」というか,「二階建て」というか,そんな高層しもばしらも出来たりします。

ところで,どうして「しもばしら」ってできるのか。それは,冬の寒い時期に,気温が氷点下になると、畑の隅などのやわらかい土のところで表面の水分が凍ります。すると,その下の水分が「毛細管現象」で地表にしみ出してくるのです。それがまた凍りますので,どんどん柱のように出来上がっていくというわけです。

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