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100マス作文:校長先生賞「やねにのっかった」

100マス作文。今年度のラストの紹介は,2年生のO.Hさんの作品です。さて,なにが屋根にのっかったのでしょう。((+_+))

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「 『やねにのっかった』

わたしは,この間やねの上にボールをなげてあそんでいました。そしたらボールがやねの上にのったままになってしまいました。ぼうでとろうとしてもとれません。さくせんを考えて,ぼうをつなげてもとれません。やねになげないほうが,よかったのかなとこうかいしました。  」

<校長コメント>

僕も子どもの頃に何度も経験があります。屋根って,斜めになっているので,一人でボールを投げて遊ぶのにちょうどいいのですね。でも,突然,ボールが戻ってこない! というトンデモナイことが起きます。屋根の下には雨を集めて流す「とい」というのがあって,そこにボールが入ってしまったのです。子供には高すぎて取れません。

O.Hさんの作文はまず「タイトル」がいいですね。「やねにのっかった」というのは「えっ!? 何が乗っかったの?」と,読む側を引き込むものになっています。僕もすぐに先が読みたくなりました。

屋根に乗っかってしまったボールは,それこそ「さくせんを考えて,ぼうをつなげ」ましたが,それでもとれません。なんとか取ろうとしているようすが目に浮かんできます。涙ぐましい努力です。その懸命なようすが書かれている点がいいところです。

そして,この失敗経験から学びます。「やねになげないほうが,よかったのかなとこうかいしました。」と。「こうかい」という言葉もつかって,反省しています。

実は,この100マス作文が「こうかいしました。」で終わっているところも,作文としていいところです。読んでいる方からすれば,「このあと,おうちの人に言って取ってもらったんだろうな。少ししかられたかもしれないな」と想像できるからです。

この作文は,「起承転結」という構成がしっかりしています。「起承転結」というのは言ってみれば四コマ漫画の展開に似ています。漫画で想像してみましょう。

  1. 屋根にボール投げをして遊んでいる。(起)
  2. ボールが屋根にのっておちてこない。(承)
  3. ぼうで取ろうとしても,どうしても取れない。(転)
  4. こうかいする。(結)

ちゃんと,「起承転結」のパターンになっていて,最後のコマでは,ボールが取れなくて困り,後悔している女の子の絵が浮かんできますね。O.Hさんの作文は,100字程度の作文の中に,いつも「起承転結」のような構成がされています。だから,「むむ!」と読む側に思わせるものになっているのです。ハイ (^o^)丿

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