年度初めの身体測定です。身長と体重を測ります。これまであった「座高」の測定はありません。
そもそも「座高」は何のために測っていたのか? 子供たちは「身長-座高=足の長さ」と思い,「座高がある=足が短い」と,そういう部分だけで「嫌な」測定でした。
では,本当に「座高」って,なぜ測っていたのでしょう。大人の人間ドックなどで「座高」を測るってありませんからね。((+_+))
歴史は古いようです。1888年(明治21年)までさかのぼります。官立学校で「活力検査」という測定が行われるようになり、それが明治30年頃に「身体検査」と改称されました。そのころから,「座高」の測定はありました。
では,何のため? ということですが,実はその当時の健康に対する考え方に基づいているのです。その頃は,胃や腸などの内臓が詰まっている上半身がよく発達しているほど健康体だと考えられていたようです。つまり,「座高」があるほど「健康体」という考えです。その測定習慣が,ずっといままで続いていたことになります。
まあ,最近の理由としては「身長と座高の比率を測る事で、机と椅子を選ぶ基準にしている」という理由づけもありましたが,実際の話ではそこまで厳密な比率で机,椅子を上下しているわけではありません。あくまでも名残として継続していたに過ぎないというのが真実でしょう。
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