100マス作文「校長先生賞」。季節ものの「さくら」がタイトルとなった5年生のK.Kさんの作文です。
「 『さくら』
最近,さくらの花びらが散ってきた。さくらの花びらが,辺りにふってくる。さくらの木に緑の葉が少しある。もうすぐ全部散って,もう,花の見ごろは終わったと思った。けれども,私は,一面がさくらなのを見て,その時今年一番に春を感じた。さくらが満開の時よりも,散った時のほうが,私は春を感じた。 」
桜が咲き,そして満開になって,散っていきます。もちろん,そういう全体のようすが「春」そのものなのですが,K.Kさんは桜の花びらが散って「一面がさくらなのを見て,その時今年一番に春を感じた。」と書いています。わかります,わかります! 桜の木の下一面に花びらいっぱいの風景。あるいは,桜並木の道をピンク色にするほどの花びら。あるいは沼一面を彩る桜の花びら。などなど,どれも見事に「春」らしい風景です。それを感じることができる感性って,とてもすばらしいですね。こういう感覚から,日本独特の「わび・さび」の世界が広がるのです。K.Kさんも,そういう感性を持ちつつあるというのが分かります。
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