登校してきた2年生のY.Yさん。棒の先にチョウを連れてきました。色の感じから見て,アゲハチョウ科のなかでも一般的な「アゲハチョウ」です。(変な言い方ですが,アゲハチョウには他にも10種類以上いるのです。(#^.^#))。
Y.Yさん,「にげないの」と言います。たしかに,しっかりと棒につかまっています。(*_*;
チョウなのに「にげない」ことを不思議がっています。実はこの写真にその秘密が隠されています。アゲハチョウの写真の一部をアップしてみましょう。
羽根の一番下の部分が折れていることがわかります。このアゲハチョウは,おそらく今朝がた羽化したばかり。まだ,羽根が完全に乾ききっていないんですね。だから,逃げようにも逃げられないのです。
「にげないのは,かえったばかりで,まだ羽が乾ききっていないからだね」
と言うと,Y.Yさんは納得していました。
そこで,校舎前の花壇に移してあげることにしました。
羽根が乾ききったら,きっと今日の青空に向かって飛んでいくことでしょう。自然とのこんな出会いから,「昆虫のふしぎ」についても学ぶことができます。(#^.^#)
ちなみに,この「アゲハチョウ」の幼虫は,ミカンやレモンなどの柑橘系によく見られるものです。「ああ,あれか!」と思い浮かべることができるでしょう。そう,あれです。
ところで,なぜ「アゲハチョウ」と言うのでしょう。漢字で書くと,「揚羽蝶」です。
「揚羽」の由来は和服の「着物」から来ています。着物の裾(すそ)を長めに仕立て、その余り部分を畳んで縫う事を”揚げ”と言います。身長が伸びたり,違う人が着る時に長さを変えることができるようにしたのでしょうね。昔の人の知恵が感じられます。アゲハチョウが蜜を吸うときに羽根を上げる仕草が,着物の「揚げ」を連想させたところから「揚羽」と呼ばれるようになったみたいです。なるほど。(‘◇’)ゞ
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