第1日目の夕食をつくるために,子供たちのうち「かまど係」が「火おこし」からチャレンジしました。実は,この「火おこし」は数日前に,引率職員で「火おこしからやらせよう」と決まったもの。というのも,農具倉庫で別の物を探していたら,この「火おこし器」セットがあることを発見してしまったのです。
子ども達には事前には知らせずに,宿泊の夕食づくり段階になって,「火はこれでおこします」と告げました。経験者のS先生が使い方を説明すると,子供たちは真剣です。なにしろ,この「火」がおきないとカレーライスが作れません。
しかし,あいにくの雨模様で,かなりの湿度。懸命に木をこするのですが,なかなか火種ができません。30分以上も各班ががんばっても,おきません。一方では,カレーの材料をきざみ,飯ごうのお米も準備が進んでいます。かまどに火をつけないと。( ゚Д゚)
そんな時,一つの班がついに火種から火を点けました。(*^^)v 「よし,火をもらおう!」と,他の班も火をもらいます。「もらい火」です。言うならば連携プレー。たくさんの班でがんばったので,ついに火おこし器から「火」をつくりだすことができたのです。
ちょうど飯ごうや食材の準備ができたころに,かまどに火がおきました。めでたしめでたし,です。子供たちがつかった「火」は,まぎれもなく「火おこし」から生まれた「火」なのでした。
マッチどころか,ライターどころか,ガスレンジどころか,・・それこそ「電磁調理器」の時代では,「燃える火」を見ることさえない家庭も出てきています。それを思えば,「火おこし器」で「火」を作りだすことは,いかにたいへんなことかが解ります。こういう体験も,宿泊学習ならではのこと,ですね。(^o^)丿









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