「雪」の三部作の第二弾。K.Rさんの作品。タイトルはそのものずばりの「雪」です。
「 『雪』
「今日,雪ふらないよ。」私の朝はここから始まった。
子供の夢をこわす母の一言。私はおどろきとショックがかくせない。
「昨日,ふるって言ったのに‼」私は母に八つ当たりした。
朝,母の車で家を出たときは,みぞれまじりの雨。雪よふってくれ。 」
<校長コメント>
母と子の会話が,なんとも愉快です。雪が積もることを期待している子供と,さして雪がふることにわくわくもしていない親(大人)。その対比が,会話と態度に見事に表現されています。
そもそも,昨日の段階で「雪がふる」と言ったのは,元をただせば母親ではありません。テレビやラジオの気象予報士です。しかも,あながち間違えてもいません。なにしろ「みぞれ」だって立派な雪の仲間です。
ラストの「みぞれまじりの雨。雪よふってくれ。」という切実な祈り(?)が,作文を引き締めています。(‘◇’)ゞ そういえば,この日(24日)の中休み頃には大粒の「みぞれ」が降っていて,K.Rさんが「校長先生! 雪です! 雪です!」と喜んでいた姿がありました。「雪よふってくれ。」という祈りが,空に通じたのかもしれませんね。(^o^)丿
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