3年生S.Aさんの100マス作文:校長先生賞「ひどい自分」です。さて,どんな作文なのでしょう。
「 『ひどい自分』
わたしは,今朝,雪がふっていたから,ねこをだいて外に出ようとしました。すると,
「だめだよ。ねこは寒がりだから。」
と言われました。けれどもわたしは,
「やあだね。」
と言って外に出ました。そしたら,ねこパンチを五発やられました。その時わたしは,ねこに意地悪していることに気づきました。
五七五 『ねこさんに,いじわるしたら,ねこパンチ』 」
<校長コメント>
日常の会話がそのまま「 」で表現されて,しかもその時の様子が目に浮かぶようです。いやがるねこをむりやり連れて,雪で寒い外に行こうとしたのですから,それはねこだって必死の抵抗パンチだったのでしょう。その出来事が,「起承転結」の基本にしたがって,見事に書かれています。
起:雪の朝,ねこをだいて外に出ようとした。
承:家の人に「だめだよ。」と言われた。
転:「やあだね」と言うことをきかないで,ねこを連れて外に出る。
結:ねこパンチを5発やられてしまう。
「ひどい自分」というタイトルも見事です。本文には出てきませんが,作文全体をあらわすタイトルです。しかも,読む人には「何がひどいのだろう」とわかりません。だから,余計に読みたくさせるタイトルです。
このところ「校長先生賞」を重ねているS.Aさんは,100マス作文の「コツ」をつかんできているようです。(*^。^*) 「校長先生賞」は,あくまでも校長(僕)が,「おお! この作文はいい! やるな!」と判断した作品に対して出されるものですので,連続して「賞」になる子も少なくありません。念のため。(‘◇’)ゞ
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