100マス作文:校長先生賞「おでん」。5年生のK.Rさんの作品です。
「 『おでん』
「おでんが食べたい。」と,私は,母に言った。
「わかったよ。」と返事がきてとてもうれしかった。
朝。母が仕事に出かける前に,おでんを,にこんでいってくれた。夜。おばあちゃんが温めてくれた。お皿にもりつけてテーブルに運ぶ。母のおでんはおいしかった。 」
<校長コメント>
「おでん」を通して,家族のつながりが見えてきます。担任のコメントに「読んでいて心が温まりました。」とありますが,ほんとうにそうです。僕の心も温まりました。(*^。^*)
作ってから時間が経った方がおいしくなる料理の代表が「おでん」でしょう。むしろ,時間をおかないとおいしくないのが「おでん」です。「味しみしみ」という状態にならないと本当の食材のおいしさも引き出せません。それが判っているから,朝のうちに煮込んでおいてくれたのですね。
「母」は夜まで仕事なのでしょう。そんな母の姿も作文から見えてきます。温めておいしくなった「おでん」をおばあちゃんといっしょに食べるRさんの満足そうな顔が浮かびます。
作文というのは,文章そのものだけでなく,その中からにじみ出て来る「見えない表現」も含むものです。(^o^)丿
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